スカルプDメディカルミノキ5(第1類医薬品)は、東亜薬品が製造し、アンファーから発売されている発毛剤です。
シャンプーブランドとして有名な「スカルプD」を発売しているアンファーが本格的な発毛剤として満を持して送り出している発毛剤。
香取%草彅コンビを起用し、大掛かりなCMを展開しているので知っている方も多いハズ。
どんな発毛剤なのか、いろいろな発毛剤の使用経験がある薄毛メンバーが実際に使ってみて効果や使い方、さらに現在の価格情報についてもご紹介したいと思います。
スカルプDメディカルミノキ5はリアップのジェネリック発毛剤

スカルプDメディカルミノキ5は2018年8月に発売された比較的新しい発毛剤のブランドです。
ただし、まったく新しい薬ではありません。
スカルプDメディカルミノキ5には、大正製薬が発売している発毛剤のブランド「リアップ」シリーズと同じ発毛成分である「ミノキシジル」が含まれています。
ミノキシジルは、これまで大正製薬が特許を取得していることから、他社は同じ発毛成分を含んだアイテムを発売することはできませんでした。
ところが、2018年にミノキシジルの特許保護期間が切れたことから、大正製薬以外の他のメーカーでもジェネリックの発毛剤(いわゆる後発品)として自由に販売できるようになりました。
スカルプDメディカルミノキ5は、このリアップに続く第二の発毛剤ブランドとしてもっと早く発売。
開発までに実の5年の時間を要したともいわれており、メーカーの意気込みが伝わってきますね。
スカルプDメディカルミノキ5は理論上リアップと同じ発毛効果がある
先ほどご紹介した発毛成分ミノキシジルには、頭皮に流れる血管を広げ、血流をアップさせる作用があります。
毛根の下を流れる毛細血管の血流が増加することによって、髪の成長に必要な成分が活発に送られ、発毛を促進するメカニズムです。
さらに詳しいメカニズムや効果について気になる方はこちらをご覧ください。
現在、日本国内の薬局やドラッグストアなどで販売されている発毛剤には「ミノキシジル(minoxidil)」と呼ばれる成分が必ず含まれています。ミノキシジルは強い発毛効果があることから、一般用の医薬品成分として認定されていて、2021年[…]
スカルプDメディカルミノキ5には、このミノキシジルが現在日本で認可されている最大値である5%の濃度で配合されています。
これは、大正製薬の「リアップX5プラスネオ」とまったく同じ濃度であり、理論上はリアップと同じ発毛効果が期待できると考えてかまいません。
リアップでは、発売前に実際に薄毛の人を対象に本当に効果があるのか臨床試験を行っており、その結果を引用すると
- 6ヶ月以内…約80%の人
- 1年以内…約90%の人
と、髪に対してなんらかの改善効果があることが実証されています。
特に毛細血管の密度が高い頭頂部(つむじ)の薄毛に特に効果があり、スカルプDメディカルミノキ5の箱裏や説明書には効果が期待できる4つの薄毛パターンが表示されています。

スカルプDメディカルミノキ5の使用を検討している方は、自分の薄毛の状態が似ているかどうかまず確認するようにしましょう。
最低でも4ヶ月以上の使用で効果が出始める
スカルプDメディカルミノキ5を使い始めたらからといって、すぐに髪が生えるといった即効性はありません。
髪の毛の自然成長スピードは1日に0.1mm程度といわれており、急激に成長するものではありません。
じっくり使い続けることで髪の成長を促進する効果があるので、取扱説明書では、最低でも4ヶ月以上の使用が推奨されています。
また、いきなり髪が生えるのではなく、最初は抜け毛の量が減ってきて、気がついたら髪の量が徐々に回復するといったイメージです。
かくいう私も同じミノキシジル5%配合のリアップX5を使い始めて、抜け毛が減ってくるまで3ヶ月くらいかかりました。(くわしい体験談はこちら)
最初は焦らずにじっくり使い続けることが効果を出すポイントです。
まとめて買うと1本あたりの単価は少し下がるので、まとめ買いもおすすめです。
ただ、半年以上使っても抜け毛の量が減らなかったり、髪の量に変化がない場合は使用を中止することがすすめられています。
改善効果には個人差が激しく、誰でも同じ効果が出せるわけではないので注意は必要です。
添加物の配合も少なく、頭皮サポート成分の配合はなし

ただし、リアップと同じなのはミノキシジルとその濃度だけで、他に含まれる成分、添加物の配合は違っています。
リアップX5プラスネオと比較した場合、
スカルプDメディカルミノキ5の添加物
- エタノール
- 1,3-ブチレングリコール
- リン酸
- グリセリン
リアップX5プラスネオの成分・添加物
サポート成分
- ピリドキシン塩酸塩…皮脂の過剰な分泌を抑える
- トコフェロール酢酸エステル…頭皮の酸化防止、血行促進作用
- l-メントール…かゆみ防止、清涼感
- ジフェンヒドラミン塩酸塩…頭皮のかゆみ防止
- グリチルレチン酸…頭皮の炎症防止
- ヒノキチオール…殺菌作用、フケ防止
添加物
- L-アルギニン
- グリシン
- 1,3プチレングリコール
- ジブチルヒドロキシトルエン
- リン酸
- エタノール
このように並べてみても大きく違うことがわかります。
リアップX5プラスネオには、ミノキシジル以外に頭皮のトラブルに対処するためのサポート成分が6種類含まれており、発毛効果以外にもフケやかゆみを防止する効果もあります。
反面、スカルプDメディカルミノキ5は、薬液の鮮度や品質を維持するための添加物のみの配合となっています。
ひとつ、他の発毛剤には入っていない特徴的な添加物が「グリセリン」という成分。
これは化粧品などにも添加されている潤滑剤みたいなもので、肌の乾燥を防ぎ、潤いをもたらす保湿目的で配合されているもの。
添加物の構成が違うことで、どのように使い心地に影響するのか、ここからは発毛剤徹底研究会の編集チームが実際に使ってみて確認してみます。
スカルプDメディカルミノキ5の使い方

発毛剤徹底研究会のメンバーはリアルに薄毛対策をしているため、普段はリアップX5プラスネオを中心に、たまに他のジェネリック発毛剤を使っています。
スカルプDメディカルミノキ5を箱から取り出して、ボトルのキャップを外すと、表面がラバーで覆われ、中心に円形の穴が空いたタイヤのようなノズルがあらわれます。

使い方の流れは、
- ボトルを逆さにする
- 数秒待ってノズルの真ん中の先端に薬液がたまっていることを確認する
- そのまま頭皮に押しあてて塗っていく。
の3ステップで完了します。
ミノキシジル配合の発毛剤は、1回に塗る量は最大1mlまでと厳密に決められていて、その量をあらかじめノズルの真ん中に溜める構造になっています。
容器を逆さにした時点で1回の使用量である1mlが自動的に計量されるため、上限に達した時点で自然に薬液は出なくなります。
使用量を自分で考えて調整する必要はありません。
ノズルの先端は極端に細く、液体が出たのか少し分かりづらい

容器を逆さにして計量ができたら、そのまま頭皮に押し当てて塗っていきます。
写真のように垂直にボトルを持ってトントンと押していくと、液体が少しずつ出てくる仕掛けになっています。
しかし、このラバーヘッドは、思ったより固めで、かつ頭皮にあたる表面積が大きく、薬液が本当に頭皮についているのかどうか、最初のうちはよくわかりませんでした。
ただし、頭皮に当ててから少し強めにぐっと押さえると、ほのかに液体が出た感触はあります。
少し強めにトントンとすることで、ちょうど良い分塗り拡げることができます。
薄毛が気になる部分を中心にしながら、40~50回くらい各所をトントンしていると薬液がでなくなり、塗布は終了です。
においはあまり目立たず、控えめに抑えられている
リアップシリーズをはじめ、ミノキシジルが配合されている発毛剤は、総じて薬液自体にアルコールの匂いが目立ちます。
これはミノキシジルの鮮度を維持するためにエタノールが多く配合されていることが理由で、ある意味仕方がないのかもしれません。
ただし、スカルプDメディカルミノキ5は、似たようなアルコールのにおいはするものの、その強さはかなり弱め。
塗ったあとも周りに匂いが目立つようなこともなく、ボトルに鼻を近づければやっと分かる程度です。
においが気になる方にも割と安心して使えると思います。
塗ったあとのほてりも少なく、違和感を感じにくい
同じく、発毛剤は塗ったあとに頭皮にほてったような違和感を感じる場合があります。
発毛剤徹底研究会編集チームの体験ですが、リアップはじめ、いくつかのミノキシジル発毛剤を使用したところ、どこかじわっとしたようなほてりを塗ったあとに数十分は感じていました。
ただ、メディカルミノキ5では塗った直後こそ同じようなほてり感がありますが、そのおさまりは早く、またそれほど強くはありません。
おそらく添加物のグリセリンがほどよい緩和効果をもたらしてくれているのかもしれません。
髪へのべとつきはやや強め。ごわつく場合の対処法
最後に発毛剤を使って起こりがちなのが、塗ったあとに髪がべとついたり、ごわつきや髪の固まりなどが発生する可能性があること。
発毛成分「ミノキシジル」の特性によって起こりやすいもので、髪質の個人差にもよりますが、メディカルミノキ5でも同じように起こる現象です。
一般的な対処方法としては、
- 塗るときは必ず1cmずつ間隔を開けてトントンすることを厳守
- それでもベタつくときは、それでもベトつくときは、完全に乾かした後、髪の表面だけをごく少量の水で濡らしてみる(濡れ手でさする程度)
といったことがすすめられます。よりくわしい対処方はこちらをご覧ください。
みなさんこんにちは!発毛剤徹底研究の泰人(やすと)@つむじの薄毛対策中です。リアップをはじめとする発毛剤を使っていると、必ず出てくるのが塗った後の髪の毛のごわつき、そして髪の固まり。発毛剤徹底研究会の編集チーム内でも使用当初[…]
副作用になる確率もリアップと同じ

スカルプDメディカルミノキ5に限らず、ミノキシジル配合の発毛剤を使うには避けて通れない道。それは副作用です。
取扱説明書をみると以下のように書かれています。
- 皮膚…かゆみ、ほてり、かぶれ、発疹など
- 心臓に関する副作用…血圧低下・心拍数の増加・心筋梗塞
- 痛みに関する副作用…頭痛・めまい・胸痛
- 代謝系に関わる副作用…原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ
副作用は発毛成分ミノキシジルの特性によって起こるものなので、そのリスクは最低でもリアップX5と同等程度発生する可能性はあります。
リアップX5の場合、使った人の9人に1人に副作用が現れたという結果になっていますが、かゆみや発疹など頭皮のトラブルが多く、その他の副作用は確率的には低いものとなっています。
過度な心配は必要ないとはいえ、厚生労働省からは注意を要する医薬品として第1類医薬品として区分されています。
使っていて万が一いずれかの副作用が出た場合はすぐに使用を中止してください。
使用を止めても症状が続いてしまう場合は、購入したお店で薬剤師さんに相談するか、最寄りの皮膚科で診てもらうことをおすすめします。
特にはじめて使われる場合は、
- 購入前に使用上の注意をよく読み、使ってはいけない人に該当しないか確認
- 使用直後に副作用が出ないか確かめる
- 使い心地が問題ないか確かめる
これらを必ず行うようにしましょう。
副作用について心配な方はこちらのページも参考にしてみてください。
薄毛で悩んでいる人の中には、発毛剤を使用しようか悩んでいる方も多いと思います。中でも薬局やドラッグストアなど、市販で購入できるミノキシジル配合の発毛剤は、最低4ヶ月継続使用(濃度5%の場合)することで発毛効果がある医薬品として、厚生[…]
スカルプDメディカルミノキ5の価格情報~公式サイトのセット購入がもっとも安く購入できる
スカルプDメディカルミノキ5は、大手ドラッグストアはもちろん、薬局をはじめネット通販でも幅広く販売されています。
たいていのお店に行けば、リアップシリーズと並んで売られていることを見かけます。
ただ、その実売価格は、どのお店に行っても定価と同じ7,800円(税込)となっており、発毛剤徹底研究会でも割安なお店をリサーチしていましたが、現時点では見つかっていません。
ネット通販サイトでも販売はされていますが、やはり定価からの割引価格で販売されているところは現在のところ見つかっていません。
唯一、公式サイトでの販売では、4本セットの場合、合計で26,520円(税込)で購入でき、1本あたりの価格は6,562円と割安になります。
もともと4ヶ月以上の使用が必要ですので、ある意味理にかなっているともいえますが、金銭的な負担にはなるため、十分検討してから購入するようにしましょう。
ジェネリックの発毛剤は他にも多数発売されている

ここまでスカルプDメディカルミノキ5についてご紹介しました。
リアップや他のブランドと発毛効果はまったく変わらないミノキシジル5%配合の発毛剤ですが、オリジナルの添加物配合により、においやほてりを抑えた使い心地にこだわっている発毛剤といえます。
ただ、値段の面で考えるとやはり他のアイテムと比べて割高な印象は拭えません。
同じミノキシジル配合の発毛剤は製薬メーカーから多数発売されていて、中には3,000円台から購入できる発毛剤もあります。
もちろん、使い心地やノズルの使い勝手などは異なるため、同列には比較できるものではありませんが、どのような発毛剤があるのか、くわしくレビューをおこなっていますので気になる方はチェックしてみてください。
ジェネリック発毛剤の全アイテムはこちらのページで紹介しています。