リアップ徹底分析

リアップエナジーを実際に使ってわかった使い心地と期待できる効果は?

リアップエナジーのボトル

リアップエナジーは、2017年12月に発売されたばかりのリアップシリーズのシャンプー・コンディショナーです。

すでにリアップシリーズには、「プレリアップシャンプー」という薬局やスーパなどで買えるシャンプーが発売されています。

ただ、こちらは実際に使ってみると、強力な洗浄成分のせいか、髪がギシギシ、抜け毛も増えやすくなり、あまり良い使用感とはいえませんでした。

このリアップエナジーは、ボトルも成分内容も全く新設計、しかも公式サイト「大正ダイレクト」及び、楽天やアマゾンなどの一部ネット通販限定のアイテムです。

そんなリアップエナジースカルプシャンプーとコンディショナーを実際に使ってみて、成分の特徴や使い心地、期待できる効果についてまとめてみました。

価格 容量 医薬品区分 オススメ度
3,900円(税込)/1本 400ml 化粧品 ★★★★

自分の頭皮の肌質に合わせて3つのタイプが選べる

リアップエナジーのタイプ解説

リアップエナジーの大きな特徴は、自分の頭皮に合わせて「スーパーオイリー」「オイリー」「ドライ」の3つのタイプが選べること。

頭皮の質はひとそれぞれ違うはずのなので、タイプに合わせて選べるのはいいことですが、それをどのように見分けるのかといえば、「皮脂の量」と「今頭皮に発生している症状や違和感」の2つで判定するようです。

スーパーオイリー…お昼頃には、額がベタベタしてくる、シャンプー後でも、頭皮のベタつきが気になる
オイリー…夕方になると、額がベタベタしてくる、頭のニオイが気になる
ドライ…肌が乾燥し、かゆみ・かさつき感が常にある、細かいフケが出る

この3タイプによってそれぞれ配合成分の中身が変わっています。 具体的になにが違うのか、分析してみることにします。

シャンプーの配合成分はボタニカル成分以外どのタイプも同じ

リアップエナジーの成分一覧

調べてみると、どのタイプも、水を含め全部で25種類の成分が入っていました。 それぞれ並べてみると、タイプ別に違っているのは、「ボタニカル成分」と書かれた5種類のみ。それ以外の20種類の成分や添加物の構成は配合量の調整はされていると思いますが、基本的には全く同じです。

洗浄成分

オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ポリクオタニウム-10

機能成分

PPG-7(保湿)、サリチル酸(フケ防止)

その他添加物

サリチル酸、メントール、グリセリン、、クエン酸、BG、EDTA-2Na、安息香酸Na、ラウリルヒドロキシスルタイン、エタノール、フェノキシエタノール、香料

スカルプシャンプーには敬遠したい洗浄成分&添加物が…

リアップエナジーの液体

この中でスカルプシャンプーにはあまり配合されていないのが、洗浄成分であるオレフィン(C14-16)スルホン酸Na。

スカルプシャンプーと普通のシャンプーの違いは、「洗浄力が弱めで、頭皮を洗いすぎず、程よい皮脂を残しながらキレイに洗髪」できるメリットがあります。

頭皮の皮脂分をとりすぎると、乾燥や肌荒れを引き起こす原因となるからです。

ただし、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは、一般的に洗浄力が強力と言われる成分。普通のシャンプーに入っている「ラウレル硫酸Na」と呼ばれる有名な強力洗浄成分がありますが、それに匹敵する洗浄力と言われています。

コカミドプロピルベタイン、コカミドDEAといった肌に優しいアミノ酸系の洗浄成分も合わせて含まれてはいますが、成分的にはトータルでの洗浄力の強さが気になるところです。

また、添加物に含まれる安息香酸Naもやや不安が残る成分。防腐剤として配合されて、食品添加物として認可されているものの、一部では毒性が指摘され、スカルプシャンプーでは配合されていないことが多い成分です。

一部の成分に若干の不安は残るものの、タイプ別に違ったものが配合されているボタニカル成分はどのようなものなのでしょうか?

ボタニカル成分の違いは…?

ボタニカル成分というのは、天然植物から抽出された成分のこと。他のスカルプシャンプーでもよく配合されてる◯◯エキスとほぼ同じようなものですね。

タイプ別のコンセプトに合わせて以下の5種類が配合されています。それぞれの特徴を挙げてみると

うるおいを補給するスーパーオイリー

レモングラス葉/茎エキス、ムラサキ根エキス、シソ葉エキス、セイヨウナツユキソウ花エキス、ボタンエキス

シリーズ一番の洗浄力の強さで失われるうるおいをキープさせるため、いずれも保湿効果重視のボタニカル成分を配合しています。

ニオイと肌トラブルに対応したオイリー

カキタンニン、ウーロン茶エキス、オウゴン根エキス、ヨモギ葉エキス、セイヨウハッカ葉エキス

カキタンニン、セイヨウハッカは頭皮のニオイを軽減させる効果が、その他は炎症を防ぐ効果のあるといわれる成分です。

頭皮の血行促進を中心に配合したドライ

マコンブエキス、チョウジエキス、シャクヤク根エキス、センブリエキス、アカヤジオウ根エキス

マコンブエキスは保湿効果を与え、センブリエキス、アカヤジオウ根エキス、シャクヤクエキスは血行促進効果が、チョウジエキスは皮脂の過剰分泌の抑制の効果があると言われている成分です。

コンディショナーにはオイリータイプと同じ成分

カキタンニン、ウーロン茶エキス、オウゴン根エキス、ヨモギ葉エキス、セイヨウハッカ葉エキス

スーパーオイリー、ドライを使用の方でニオイや肌荒れなどが気になる方はコンディショナーとの併用が良いかもしれません。

このようにそれぞれの肌質によって起こりやすいトラブルに対応できる効果のあるボタニカル成分が配合されていることがわかります。

医薬部外品ではなく、化粧品区分なので、期待できる効果は限定される

ただ、もたらされる効果についてはひとつだけ注意点があります。 スカルプシャンプーには、「医薬部外品」と「化粧品」の2つのカテゴリーがあり、このうち、「医薬部外品」は、医薬品ではないものの、脱毛の防止、育毛又は除毛において、化粧品以上に効果が認められているものです。

ただ、リアップエナジーは、「医薬部外品」ではなく、「化粧品」の枠内に区分されており、育毛や抜け毛に対しての効果は、医薬部外品のシャンプーよりも少ないということを覚えておきましょう。

3日間に渡ってシャンプー、コンディショナーの使い心地を検証

リアップエナジーの洗い方のステップ

次にリアップエナジーを実際に使って試してみました。 今回は述べ3日間にわたって、オイリータイプ、ドライタイプのみをそれぞれ使用、さらに最終日にはコンディショナーとドライタイプを併用して使い心地を検証してみました。

シャンプー手順については、同封のパンフレットに詳細な説明がされています。

・まず1プッシュして髪全体を泡立て、一度すすぎ流す
・さらにもう1プッシュして今度は頭皮をマッサージするようにつけながら、洗う
・最後に全体をすすぐ

このようにリアップエナジーでは2度洗いの方法が推奨されているのでその手順通りに試しての結果を書いています。

オイリータイプの場合

リアップエナジーオイリータイプ

ノズルを1プッシュすると、無色透明で、とろみの少ない液体が出てきます。

香りはハーブ系アロマと書かれていますが、お花のような香りではなく、石鹸のような匂いがします。

手のひらでなじませた後、手順通りに髪につけて泡立ててみると…。

「あれっ、全然泡立たない…」 プッシュして出てくる量は少ないとはいえず5mlくらいの標準的な量です。他のシャンプーならそこそこ十分な泡立ち量があったり、垂れるくらいの十分すぎる量があるのですが、頭全体には行き渡らない物足りなさを感じる量です。

2プッシュ目を行うと、ようやくそこそこ泡立ってきて指通りよく髪全体になじますことができましたが、それでも普通のシャンプー並の量くらいですね。

2度洗いを終えてすすいだ後に髪をかきわけてみると、液残りなくさっぱりした洗い心地なものの、やっぱりオイリータイプだけあって洗浄力は強めなのか、わずかに髪のキシミを感じてしまいます。

ドライヤーで乾かしたあとの髪の状態もややパサツキがあるのは否めません。ただ、強い洗浄成分が入っている割には、そこまで強すぎではないかな~というのが正直な感想です。

このパサツキやきしみが気になる人はコンディショナーとの併用が必要であると思います。

ドライタイプの場合

リアップエナジードライタイプ

液体の質はオイリータイプとほぼ同じ無色透明。どちらかといわれると見分けがつかないくらい同じです。

ただ、香りは違っていて香りはカタログにはアロマティックミントと書かれていますが、どちらかというと強いハッカのような香りがツンと漂います。

泡立ち量はオイリータイプよりも多いですが、それでもまだ物足りないくらい。たくさんの泡で洗いたい人はこれまた2プッシュくらいする必要がありそうです。

髪全体に行き渡らせるために手を動かしてみると、わずかに髪がきしみますが、気になるほどではありません。このあたりは普通のシャンプーと変わらない感じ。

一度洗い流して、2プッシュ目をつけると、汚れが落ちたからか、そこそこ泡立ってきますがそれでも少ない泡の量と言わざるを得ません。

ただし、泡のテクスチャは固めなので、顔に垂れることなく、スムーズに洗うことができます。

洗浄成分の一部に強力な成分が使われているので、髪のパサツキやかさつきが気になりましたが、意外にも、洗い上がりのかさつきはほとんどなし。

なんとかうるおい感が残っていて、最悪コンディショナーを使わなくても耐えうるレベル。ドライヤーで乾かしたあとも強いギシギシ感は感じられず、肌への違和感もほとんどありませんでした。

コンディショナーを使うことで髪のうるおい感は格段にアップする

リアップエナジードライタイプ

次の日に今度はオイリータイプとコンディショナーを併用してみることにしました。

こちらの液体は真っ白なドロッとした液体タイプ。 1プッシュすると、ハンドクリームのような甘い匂いとハッカが入り混じった複雑な匂いが広がります。好き嫌いがある香りかもしれません。

手に取った液体を広げて髪全体に行き渡らせてみたのですが、1プッシュでは本当についているのかいないのか、わからない感じ。肌になじみすぎているのでしょうか?

もう1プッシュしてつけてみると、今度は髪にコンディショナーがしっかりとついている感覚が得られたので、想定よりも多めにつけたほうが良さそうです。

洗っている途中から強力なメントールが効いてきて頭はひんやり。スースーして気持ちいい感じです。

すすいで乾かした後は、やはりシャンプー以上にうるおい感のあるまとまりになります。メントール感もほどよく残り、 手ぐしでといてもきしみなく、ふんわり柔らかな手触りになることが印象的です。

また、ボタニカル成分の特徴なのかはわかりませんが、ほのかにハッカのような残り香もついていて、多少消臭効果もあるのかなと思いました。

使い心地のまとめ

  • 推奨されている洗い方はシャンプー2度洗い
  • オイリー、ドライとも洗浄力は意外に弱く、ほどよい洗浄力でまとまっている
  • 泡立ちはかなり少ないため、たくさんの泡で洗いたい人には多めの量が必要
  • シャンプーだけでもうるおい感は残り、ギシギシや肌の違和感もない
  • コンディショナーとの併用でうるおい感と消臭効果はアップする

期待できる効果を大正製薬に聞いてみた

リアップエナジー

このように使用感については、抜群…とまではいかないものの、洗浄力、髪の仕上がりとしては及第点であるリアップエナジーですが、実際使い続けることで、髪にもたらされる効果はどのようなものが期待できるのでしょうか?

リアップと併用することでどのような相乗効果が生まれるのかも気になります。

カタログだけを見てもわからないポイントを直接大正製薬のお客様相談センターに聞いてみました。

それによると、リアップエナジーの開発経緯として、リアップを使っている人からリアップと合わせて使えるシャンプーがないかと問い合わせが多かったのだそうです。

そこで、もともとあったプレリアップシャンプーは2017年11月に製造を終了させ、新しいシャンプーの発売に踏み切ったとのこと。

リアップエナジー自体に育毛効果はなく、その点は他のシャンプーと同じですが、頭皮の状態に合わせてタイプを選べるようにし、それぞれの肌質に合った最適な洗髪ができるように設計しているし、また、配合成分の多さにもこだわっているとのことです。

気になるリアップとの併用による効果については、洗髪〜発毛までリアップシリーズで完結することができるし、市販のシャンプーよりも配合成分が多いという点から有効ともいえるという回答でした。

リアップエナジーはどんな人におすすめなのか

リアップエナジー

ここまで、リアップの特徴と使用感、期待できる効果についてまとめてみました。

スペック上は、一部の配合成分にやや不安がありましたが、実際に使ってみると、洗浄成分の配合量の絶妙な調整による、ほど良い洗浄力と、比較的髪のきしみやゴワゴワ感も少なく仕上がってくれる点で、前モデルのプレリアップシャンプーよりもはるかに使用感が高いと思いました。

価格は3,900円ですが、発売開始後ということもあり、公式サイトでは1,000円OFFの2,900円で販売されており、しかも他のシャンプーよりも多めの400ml入っているため、コスト的にもスカルプシャンプーの平均価格帯(3000~5000円)より割安になっています。

大正製薬、そしてリアップというブランド力に見合う高い使用感であるので、普段から髪をじっくりケアしていきたいという方には候補の一つにしても良いのではないかと思いました。

ただ、オススメできない場合も2つあります。
一つは、泡立ちが普通のシャンプーに比べてもかなり少なく、たくさん泡立てて洗いたいという人にはオススメできません。泡立ちの良さは、使う方の好き嫌いがかなり反映されるので、こだわる方はやめておいたほうが良いでしょう。

もう一つはリアップというブランドネームにあやかって過剰な期待を持っている人です。 リアップと同じミノキシジルは入っていないので、発毛・育毛効果はありませんし、 医薬部外品であれば、まだ抜け毛や育毛などの有効成分が配合されており、わずかな期待ができますが、リアップエナジーは化粧品扱いなので、効果が高い成分は配合されていません。

あくまでも、今生えている髪の健康と、リアップを塗布する前に最適な頭皮環境を維持するためのアイテムと割り切って、あとは自分の肌質と合うかどうか判断したほうが良いかと思います。